矯正の費用を調べていて、「月々3,500円」という数字を見つけた。ただ、その数字が何回払いのときのものなのかは、そこには書かれていなかった——という状態で止まっている方は少なくないと思います。
回数が分かると、その先まで見えます。回数を増やすと月々の額は下がり、支払総額は上がります。
以下は、公表されている数値をそのまま置いたものです。
支払い方法として用意されているもの
Oh my teeth が用意している支払い方法は、次の3つです。
- クレジットカード決済
- デンタルローン
- 銀行振り込み
銀行振り込みの場合、振込手数料は振り込む側の負担になります。
以下は、このうちデンタルローンについての話です。
支払回数と、引き落としのタイミング
デンタルローンは、最大120回払いまで対応しています。公表されている返済例は、6回・12回・24回・36回・60回・120回の6通りです。
引き落としは毎月27日の口座振替です(金融機関がオリコの場合)。支払いを忘れると、金融機関からメールや電話で連絡が入るとされています。
回数を変えると、月々の額と支払総額は逆に動く
ここが、月々の額だけを見ていると出てこない部分です。プランごとに、公表されている数値を並べます。
Basicプラン(一括払い 330,000円・税込)
| 支払回数 | 6回 | 12回 | 24回 | 36回 | 60回 | 120回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 返済期間 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | 5年 | 10年 |
| 初回の支払額 | 55,828円 | 28,805円 | 16,261円 | 13,054円 | 7,850円 | 3,519円 |
| 2回目以降 | 55,800円 | 28,200円 | 14,400円 | 9,800円 | 6,200円 | 3,500円 |
| 手数料 | 4,828円 | 9,005円 | 17,461円 | 26,054円 | 43,650円 | 90,019円 |
| 支払総額 | 334,828円 | 339,005円 | 347,461円 | 356,054円 | 373,650円 | 420,019円 |
※金融機関がオリコの場合
Proプラン(一括払い 660,000円・税込)
| 支払回数 | 6回 | 12回 | 24回 | 36回 | 60回 | 120回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 返済期間 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | 5年 | 10年 |
| 初回の支払額 | 111,657円 | 56,510円 | 30,222円 | 22,608円 | 15,700円 | 7,038円 |
| 2回目以降 | 111,600円 | 56,500円 | 28,900円 | 19,700円 | 12,400円 | 7,000円 |
| 手数料 | 9,657円 | 18,010円 | 34,922円 | 52,108円 | 87,300円 | 180,038円 |
| 支払総額 | 669,657円 | 678,010円 | 694,922円 | 712,108円 | 747,300円 | 840,038円 |
※金融機関がオリコの場合
※両表に出ているのは、支払回数・返済期間・初回の額・2回目以降の額・手数料・支払総額です。実質年率は、ここに含まれていません。
※費用と期間の目安、主なリスク・副作用、および注意事項は、この記事の後半に置いた注記に記載しています。
分割の対象になるのは、上に置いた一括払いの額です。矯正の費用が装置の分と通院のたびの分でどう動くのかは、装置につく金額と通院のたびにつく金額で動くで押さえています。
6回の列と120回の列を比べると、動きの向きが分かります。
Basicプランの場合、月々の額は 55,800円から3,500円 まで下がります。同じ範囲で、支払総額は 334,828円から420,019円 まで上がります。差は85,191円です。
Proプランでは、月々の額が 111,600円から7,000円 に下がる一方、支払総額は 669,657円から840,038円 になります。差は170,381円です。
もう一つ、表を見るときに気をつける点があります。初回の支払額だけ、2回目以降と違います。 Basicの120回払いなら、初回が3,519円で、2回目以降が3,500円です。
そして、公表されている中でいちばん短い6回払いでも、手数料は4,828円かかります。分割にした時点で、一括と同じ額にはなりません。
両端だけでなく、あいだの列でも同じ向きに動いています。Basicプランで60回(5年)と120回(10年)を比べると、月々の差は2,700円です。同じ2つのあいだで、支払総額の差は46,369円になります。36回(3年)と120回なら、月々の差が6,300円、支払総額の差が63,965円です。
月々の側で見える差は千円台でも、総額の側で出る差は万円台になります。
なお、矯正費用そのものの決まり方や表示価格の見方、そしてこの手数料が医療費控除でどう扱われるのかは、値段に幅が生まれる理由と総額の見方のほうが受け持っています。
始める前に決まっていること
手続きは一般に、申し込み → 仮審査 → 本審査 → 契約という流れで進みます。審査にかかる期間は金融機関によって異なりますが、最短で即日、長い場合で1週間程度とされています。当院の矯正では、この手続きがWebで完結し、必要書類の準備や郵送は原則として不要とされています。
そのうえで、契約の前後で動かせない条件がいくつかあります。
まず、デンタルローンは金融機関の審査を通過しないと利用できません。 申し込めば誰でも使えるものではない、という前提があります。
年齢の条件もあります。 18歳未満はデンタルローンを組めません。18歳以上でも、安定した収入がない場合は審査に通りにくい傾向にあるとされます。
審査で見られるのは支払い能力です。 項目は金融機関によってさまざまで、代表例に挙がっているのは、年収、勤務先、雇用形態、他社からの借入、クレジットカードの契約内容や支払い状況です。ほかに家族構成や家賃の支払履歴なども含めて、総合的に見られるとされています。
もし本人での契約が難しい場合、一定の収入がある家族や親族に名義人になってもらう方法も示されています。
そして、矯正を途中でやめても、ローンは中途解約できません。 支払いは契約した回数のあいだ続きます。回数を選ぶときには、この点も一緒に置くことになります。
治療そのものにどれくらいの期間がかかるのかは、装置をつける期間と保定は、別々の目安として示されているに寄せています。返済期間と治療期間は別のものです。Basicプランで歯を動かす期間の目安は約3ヶ月、120回払いの返済期間は10年です。この2つは同じ長さではありません。 中途解約ができない以上、歯を動かし終えたあとも支払いは続きます。
※本記事で触れる歯列矯正は自由診療(マウスピース型矯正装置による歯列矯正)であり、公的医療保険の対象外です。当院の費用と治療期間の目安は Lite 150,000円(税込)・約2ヶ月(上下前歯12本・マウスピース各7枚以内が対象)/ Basic 330,000円(税込)・約3ヶ月(上下前歯12本が対象)/ Pro 660,000円(税込)・約6ヶ月(上下24本が対象)/ 全歯を対象とするプラン 880,000円(税込)です。全歯を対象とするプランの治療期間は、動かす範囲が広いため個々の状態により異なります。期間はいずれも歯を動かす矯正期間の目安であり、後戻りを防ぐ保定期間は含みません。上記の分割払いの数値は Basic・Pro について公表されているもので、金融機関がオリコの場合の条件です。通院回数は最低1回で、治療内容・個人の状態により異なります。安心保証制度とワイヤー補償が付帯するのは Basic・Pro のみです。歯の移動に伴い、歯の痛み・歯根吸収・歯ぐきの退縮・後戻りなどのリスクが生じる場合があります。重度の歯周病・顎関節症などがある方は治療をお受けいただけない場合があります。
デンタルローンに関するよくある質問
Q. 12回や24回を選ぶと、どうなりますか?
Basicプランの場合、12回払いなら2回目以降が月28,200円で、支払総額は339,005円。24回払いなら月14,400円で、支払総額は347,461円です(いずれも金融機関がオリコの場合)。
回数が倍になると月々はおよそ半分になり、支払総額のほうは8,456円増えます。
Q. Proプランでも向きは同じですか?
同じ向きです。Proプランで60回と120回を比べると、2回目以降の額は12,400円と7,000円で、差は5,400円。支払総額は747,300円と840,038円で、差は92,738円になります。
36回と120回なら、月々の差が12,700円、支払総額の差が127,930円です。
Q. 実質年率はいくらですか?
示されていません。 年率が必要な場合は、契約時に交付される書面が確認先になります。
まとめ
支払いに使えるのは、クレジットカード決済・デンタルローン・銀行振り込みの3つです。デンタルローンは最大120回払いまで対応しており、公表されている返済例は6通りです。
回数を変えると、月々の額と支払総額は逆に動きます。Basicプランでは、月々55,800円から3,500円まで下がるあいだに、支払総額は334,828円から420,019円まで上がります。差は85,191円。Proプランでは差が170,381円です。
実質年率は、公表されている数値のなかに含まれていません。
そして、18歳未満は組めないこと、審査で支払い能力が見られること、矯正をやめてもローンは中途解約できないことが、契約の前に決まっています。回数を決めるときは、月々の額だけでなく、これらも同じ場に置くことになります。