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しゃくれを治すには? 自力で変わらないのは、輪郭が「あごの骨」の話だから

しゃくれを治したくて調べると、マッサージや舌回しで自力で治せるという話も、矯正や外科の話も出てきます。外科は避けたいし、できれば自力で済ませたい——そう思って、セルフケアを試そうかと考える。ただ、本当に治るのかが見えないまま、手が止まってしまいます。

先に要点をお伝えすると、しゃくれとして気になる輪郭は、主にあごの骨の話です。そこは、セルフケアでも歯の矯正でも、位置そのものは変わりません。そのうえで、「しゃくれを治す」の入口は、それが歯(噛み合わせ)の話なのか、骨格(輪郭)の話なのかで変わってきます。どういうことか、以下でほどいていきます。

目次

「しゃくれ」の輪郭を決めているのは、主にあごの位置や大きさ

まず、しゃくれとして目につく横顔の出っぱりは、その多くが、あご(下顎)の骨の位置や大きさからくる輪郭です。

気になっているのは肌や表情の表面のように見えても、その形をかたちづくっている土台は、下にあるあごの骨のほうにあります。骨がどこにあって、どんな大きさかで、横顔のラインが決まってくる。だから「しゃくれを治す」を考えるときは、まず、この輪郭が骨の話だという土台を押さえておくと、話が整理しやすくなります。輪郭のもとがどこにあるかで、そこへ届く手立ても変わるからです。

あごの骨の位置は、マッサージや舌回しでは変わらない

自力で治したいと思うと、マッサージ、舌回し、スプーンで押す、口周りのトレーニングといった方法が出てきます。ただ、あごの骨の位置そのものは、こうしたセルフケアでは変わりません。

骨は、外から手で押したり、口の周りを動かしたりして、位置がずれていくものではないからです。筋肉なら鍛えれば張りや動きが変わるので、続ければ輪郭も動きそうに思えます。けれど、鍛えて変えられる筋肉と、位置がすでに決まっているあごの骨とは、別のものです。表情の筋肉を動かすことと、その下の骨を動かすことは、同じではありません。セルフで関われるのは、せいぜい口周りの状態や、舌・口呼吸といったふだんの癖のあたりまでで、輪郭そのものを動かすこととは、届く先が違います。

むしろ、輪郭を早く変えたくて、スプーンなどで強く押し続けると、骨の位置は変わらないまま、歯やあご、顎の関節に余計な負担がかかるおそれがあります。自力で焦っても、輪郭の出っぱりのほうは残りやすく、負担だけが増えることになりかねません。

噛み合わせが伴うなら、歯を動かして手をつけられる。ただし輪郭とは別

しゃくれには、下の歯が上の歯より前に出る噛み合わせ——受け口が、いっしょにあることがあります。この噛み合わせのほうには、歯を動かして手をつけられる部分があります。

ただ、それは歯の位置や噛み合わせを整える話で、あごの骨の位置=輪郭そのものを変えることとは別です。歯を並べ直しても、その土台にあるあごの骨まで作り替わるわけではありません。歯を動かしても骨組みまでは変わらない、その仕組みは歯の矯正で顔は変わる?のほうで見ています。

だから、しゃくれの正体が、噛み合わせ寄りなのか、あごの骨の輪郭寄りなのかで、届く手立てが分かれます。噛み合わせの側なら歯を動かして手をつけられる部分があり、骨格の輪郭の側なら、それとは違う道になります。どこ由来で道がどう分かれるかは、受け口の矯正は、どこ由来かで道が分かれるの側で整理しています。「治す」の中身は、歯の話なのか骨格の話なのかで、入口ごと変わってきます。

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自力の前に、「歯の話か骨格の話か」を見分ける

ここまでを踏まえると、しゃくれを治したいときに鍵になるのは、気になっている輪郭が噛み合わせ(歯)の側の話なのか、あごの骨(輪郭)の側の話なのか、という切り分けです。

ここで見落としやすいのは、この切り分けが、セルフケアの情報や、鏡に映した印象からはつかないことです。骨がどこにあるか、噛み合わせがどうなっているかは、外から見た顔つきだけでは判別できません。あごや歯を実際に調べてはじめて、歯を動かして手をつけられる話なのか、あごの骨そのものの話なのかが見えてきます。自力であれこれ試す前にそこを見ておけば、輪郭には届かない力をかけて時間だけが過ぎる、という遠回りをせずにすみます。

※本記事で触れる歯列矯正は自由診療(マウスピース型矯正装置による歯列矯正)であり、公的医療保険の対象外です。参考として当院の費用と治療期間の目安は Lite 150,000円(税込)・約2ヶ月(上下前歯12本・マウスピース各7枚以内が対象)/ Basic 330,000円(税込)・約3ヶ月(上下前歯12本が対象)/ Pro 660,000円(税込)・約6ヶ月(上下24本が対象)/ 全歯を対象とするプラン 880,000円(税込)です。全歯を対象とするプランの治療期間は、動かす範囲が広いため個々の状態により異なります。期間はいずれも歯を動かす矯正期間の目安であり、後戻りを防ぐ保定期間は含みません。通院回数は最低1回で、治療内容・個人の状態により異なります。安心保証制度とワイヤー補償が付帯するのは Basic・Pro のみです。歯の移動に伴い、歯の痛み・歯根吸収・歯ぐきの退縮・後戻りなどのリスクが生じる場合があります。しゃくれが噛み合わせで扱える範囲か、輪郭(骨格)の話かは、検査を経た診断によります。重度の歯周病・顎関節症などがある方は治療をお受けいただけない場合があります。

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しゃくれを治すことに関するよくある質問

Q. マッサージや舌回し、スプーンを使う方法は、まったく意味がないですか?

口周りの筋肉をほぐしたり、舌の位置や口呼吸といった癖を整えたりすること自体に、意味がある場面はあります。そこは否定しません。ただ、それらが働くのは口周りの状態や癖のところまでで、あごの骨の位置そのものには手が届きません。だから「しゃくれの輪郭に効くか」というものさしで見ると、効く・効かないというより、そもそも届く先が違う、というのが実際のところです。

Q. しゃくれは遺伝だから、治しようがないのでしょうか?

生まれつきの要素が関わることはありますが、「遺伝だから治しようがない」と、ひとまとめにする必要はありません。しゃくれが噛み合わせ寄りなのか骨格の輪郭寄りなのかで、届く手立ては分かれます。その分かれ方は、受け口の矯正は、どこ由来かで道が分かれるの側で整理しています。遺伝かどうかを気にするより、どこ由来かを見るほうが、話は前に進みます。

Q. 矯正で歯を動かせば、あごのしゃくれも引っ込みますか?

矯正で動くのは歯の位置や噛み合わせであって、あごの骨そのものではありません。噛み合わせが整って横顔の印象が少し動くことはあっても、骨の輪郭を引っ込める処置とは別ものです。この、歯を動かしても骨組みまでは変わらない仕組みは、歯の矯正で顔は変わる?にゆずります。

まとめ

しゃくれとして気になる輪郭は、主にあごの骨の位置や大きさの話で、そこはマッサージや舌回しといったセルフでも、歯を動かす矯正でも、位置そのものは変わりません。噛み合わせ(受け口)が伴うなら、噛み合わせのほうは歯を動かして手をつけられますが、それは輪郭を変えることとは別です。

だから、「しゃくれを治す」の入口は、それが歯の話なのか、骨格の話なのかを見分けることにあります。自力で焦って、輪郭には届かない力をかけてしまう前に、まず、それがどちらの話なのかを見てもらう。進める道があるのか、別の道になるのかを考えるのは、そこがはっきりしてからでも遅くありません。

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