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歯の矯正の期間はどのくらい? 装置をつける期間と保定は、別々の目安として示されている

矯正にどのくらいかかるのかを調べると、幅のある数字が出てきます。ただ、その数字を自分の予定表に置こうとすると、手が止まります。いつから数えた長さなのかが書かれていないからです。

示されている期間の多くは、装置で歯を動かしている区間を指しています。 相談した日から数えると、その手前にも時間が入り、装置が外れたあとにも続くものがあります。

まず、それぞれがどのくらいのものなのかを置いてから、予定に合わせる話に進みます。

目次

公表されている目安は、どこからどこまでの話か

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会は、治療期間についての説明のなかで、まず「矯正装置をつける期間は、不正咬合の状態などによってケース・バイ・ケースで、決まった期間というのはありません」と書いています。そのうえで「あえて目安をいうとすれば、永久歯列全体を治療する場合、マルチブラケット装置をつける期間は平均2〜3年というところです」と続けます。「20歳を過ぎている患者さんなら、3年前後かかることも多くなります」とも添えられています。

つまりこの数字は、決まった期間がないことを断ったうえでの目安であり、永久歯列全体を、ワイヤーの装置で治療する場合の話です。読者が自分に当てはめられるかどうかは、この二つの条件に自分が入っているかで変わります。

同じページは保定について、「保定期間の考え方は矯正歯科医によって意見が分かれますが、平均で1〜3年」としています。動かし終えた歯を、その場所に落ち着かせておくための期間です。あわせて、保定期間が終わったあとも「毎週1〜2回は夜だけでも」リテーナーをつけてほしい、とも書かれています。

この二つは足し合わされた形では案内されません。 前者は装置で歯を動かしている区間、後者はそのあとに続く区間で、別々に示されます。本記事の末尾にある当院の注釈にも「歯を動かす矯正期間の目安であり、後戻りを防ぐ保定期間は含みません」と書いてあります。

範囲を限った治療や、別の装置を使う場合は、この目安の外側にあります。本記事末尾の注釈にある当院のプランごとの期間が、桁の違う短さで並んでいるのはそのためです。当院が公表しているのは軽度から中度の状態を対象にしたプランで、重度・複雑な症例は別のプランで扱うとしています。対象にする範囲、使う装置、そして状態の程度。この三つが揃って、どちらの側の話になるかが決まります。

相談した日から装置が入るまでに、いくつか挟まる

相談に行ったその場で装置が入る、という進み方にはなりません。あいだにいくつか挟まります。

当院の場合、無料カウンセリング、精密検査・診断、治療計画の確認、そして矯正スタート、という節目が並びます。装置が入るまでに、これだけの節目を通ります。

ここには、あまり書かれていない性質があります。この手前の区間は、飛ばすことができません。

歯の根や骨の状態は外から見えないので、調べないことには動かし方が決められません。同医会も、矯正歯科治療を行うために口腔内の検査、顎の機能と噛み合わせの検査、顎のつり合いの検査、筋肉の機能の検査などを行うとしています。見て分かる範囲だけで組める内容ではない、ということです。

前歯が少し重なっているだけの人が、この部分だけ省いて先に進める、という道は用意されていません。「自分は軽いほうだから、すぐ始められるはず」という見込みは、動かす区間には当てはまっても、その手前には当てはまりません。

このほか、虫歯や歯ぐきの状態に先に手を入れる必要が見つかると、その処置が矯正より前に入ります。

もうひとつ、この区間には他の二つと違うところがあります。装置をつける期間と保定には、先に見たとおり公表された目安があります。手前の区間には、それに当たるものが見当たりません。 当院の公式サイトにも節目の並びは載っていますが、それぞれにどれだけかかるかは書かれていません。ここは相場から見当をつけられる部分ではなく、相談する医院の進み方として示される部分です。

装置が外れたあとに、保定が続く

もう一方の端にも区間があります。装置が外れたら終わり、という形にはなっていません。

同医会は治療のすすめ方のなかで、「保定までが矯正歯科治療」という見出しを立てています。保定は治療のあとに付いてくるおまけではなく、治療に含まれるものとして置かれています。同じページには「来院も4〜6か月に1回程度になります」とあり、保定に入っても通院はなくなりません。

そのうえで、予定を考えるときには二つの日付を分けて置けます。歯が並び終わって装置が外れる日と、そこから続く保定の期間です。見た目のうえで目指していたものは前者の時点で形になっていて、後者はそれを保つために続きます。どれくらい続き、どう軽くなっていくのかはリテーナーはいつまで?側で一本の記事にしています。

予定から逆算するとき、どこからどこまでを数えるか

式や転居のように日付の決まっている予定があると、逆算したくなります。ここまでの区切りを並べると、数える対象がはっきりします。

相談に行く日があり、そこから調べて決めて装置ができるまでの手前があり、装置で歯を動かす区間があり、装置が外れる日が来ます。そのあとに保定が続きます。予定に間に合うかどうかを決めているのは装置が外れる日ですが、自分の意思で動かせるのは最初の日付だけです。

手前の長さも、動かす区間の長さも、決めるのは自分ではありません。動かす区間が何によって変わるのかは、前歯だけを動かす治療の期間と通院や、対象の範囲によって変わる部分の側で扱っています。

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予定の日を、途中の状態で迎える場合

間に合わないと分かることもあります。そのとき何が起きているのかを、先に見ておきます。

当日は、歯が動いている最中の状態です。並びは始めたときより変わっていますが、目指した位置には届いていません。そして装置は付いたままになります。取り外せる装置であれば、写真を撮るあいだなど短い時間は外せます。ただし、外している時間はそのぶん装着している時間から引かれます。 装置を使う治療は1日のうち決まった時間つけていることを前提に組まれているので、そこが不足すると計画どおりに歯が動かず、結果として期間が延びる側に働きます。

ここで「間に合わせるために早く動かす」という方向は、選べません。1枚のマウスピースを何日使うかや、次の段階へ進むタイミングは、はじめに組まれた設計の側で決まっています。この点は交換のペースが何で決まるかで扱っています。

間に合わないと分かったときに、対象の範囲を狭めるという選び方が出てくることもあります。ただしこれは期間を縮めるための手段というより、先に触れた対象の範囲そのものが変わる話です。届く範囲も一緒に変わるので、期間だけを見て決めると、もともと直したかったところが計画の外に出てしまいます。

だから予定がある場合にできるのは、当日をどの状態で迎えることになりそうかを、始める前に見通しとして受け取っておくことです。途中の状態で迎えると分かっていれば、装置のことも含めて当日の段取りを組めます。

※以下に挙げる当院のプランは自由診療(マウスピース型矯正装置による歯列矯正)であり、公的医療保険の対象外です。以下の期間は各プランの目安であり、矯正治療一般の所要期間を示すものではありません。 費用と治療期間の目安は Lite 150,000円(税込)・約2ヶ月(上下前歯12本・マウスピース各7枚以内が対象)/ Basic 330,000円(税込)・約3ヶ月(上下前歯12本が対象)/ Pro 660,000円(税込)・約6ヶ月(上下24本が対象)/ 全歯を対象とするプラン 880,000円(税込)です。全歯を対象とするプランの治療期間は、動かす範囲が広いため個々の状態により異なります。期間はいずれも歯を動かす矯正期間の目安であり、後戻りを防ぐ保定期間は含みません。通院回数は最低1回で、治療内容・個人の状態により異なります。安心保証制度とワイヤー補償が付帯するのは Basic・Pro のみです。歯の移動に伴い、歯の痛み・歯根吸収・歯ぐきの退縮・後戻りなどのリスクが生じる場合があります。実際の期間は検査を経た診断によります。重度の歯周病・顎関節症などがある方は治療をお受けいただけない場合があります。

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歯の矯正の期間に関するよくある質問

Q. 相談に行った日に、装置は入りますか?

入りません。その日にできるのは、状態を見てもらうことと、どういう進み方になりそうかを聞くところまでです。ここにどれだけかかるかは公表された平均が見当たらないので、相談の場で示されるその医院の進み方が、いちばん確かな材料になります。

Q. 途中で期間が延びることはありますか?

あります。歯がどう動くかには一人ひとり違いがあり、想定した位置に届いていなければ、そこで手当てが入ります。マウスピースの場合に治療の途中で装置を作り直す場面があることは、インビザラインの計画は、途中で作り直す工程が入るで扱っています。

Q. 通院が集中する時期はありますか?

手前の区間には、調べる回と装置を合わせる回がまとまって入ります。動かしている区間に入ると、そのあいだは経過を見る回になります。保定に移ってからも、間隔は空きますが来院は続きます。どの回がどの役割を担うかは通院がどんな目的で組まれているかを見てください。

Q. 予定より早く終わることはありますか?

見込みより早く進む場合はありますが、どれくらい早まるかを始める時点で織り込むことはできません。予定を組むときは、示された見通しのほうを基準にしてください。

まとめ

矯正の期間として示される長さの多くは、装置で歯を動かしている区間を指しています。日本臨床矯正歯科医会は、決まった期間はないと断ったうえで、永久歯列全体をワイヤーの装置で治療する場合の目安を平均2〜3年、保定期間は考え方が分かれるとしたうえで平均1〜3年としています。この二つは足し合わされた形では案内されません。

相談した日から数えると、手前には調べて決めて装置ができるまでの節目が並びます。ここは飛ばせない区間です。装置が外れたあとには保定が続き、そこも治療のうちに入っていて、間隔は空くものの通院も残ります。

日付の決まっている予定に合わせたいときに動かせるのは、相談に行く日です。公表された目安があるのは装置をつける区間と保定で、手前の長さは、相談した医院の進み方として示されます。

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